フロアコーティングの水性・油性・無溶剤の違いと液剤の安全性
マジックなどでよく目にする「水性」と「油性」。油性の方が何でも書けるけど、ちょっとニオイがあって落としにくいという特徴に対して、水性は落としやすいメリットを活かしてホワイトボードに書くペンなどがあります。
フロアコーティングに使用する液剤も同様に「水性」「油性」があり、さらに「無溶剤」という種類もあります。では、どう違うのか? それぞれの特徴と安全性についてご紹介いたします。
水性・油性・無溶剤の違いは?
水性
水性のコーティング剤は、主成分(アクリルやウレタン等)を水で溶かした液剤です。先程のマジックと同じように、水性はニオイも少なく繰り返し剥がすことができます。人体に有害なVOC(揮発性有機化合物)をほぼ含んでいないので、安全性が高いです。ツヤは控えめながらも上品な仕上がりになります。
油性
油性のコーティング剤は、主成分を水ではなく溶剤(アルコールやシンナー等)で溶かします。油性のシンナー臭が強いのは、この溶剤によるものです。基本的には、自然乾燥で水分やアルコールを飛ばして定着させます。耐久性や耐候性(気候による変色・劣化への耐性)は水性より高く、強い光沢・ツヤを出すことができます。
無溶剤
それに対して無溶剤は、主成分を溶かす際に若干(5%以下)の溶剤を使用しますが、水性や油性と異なり、水やアルコール・シンナーをほとんど含みませんので、液剤がそのまま定着します。そのため、溶剤系の液剤に比べて飛躍的に安全性が高いです。
フロアコーティングの液剤に求められる高い安全性
近年は安全性の意識が高まり、業界的にも耐久性は高いが人体への影響が強い油性より、安全性に優れた水性で高耐久を実現した液剤が増えてきました。マイスターコーティングでも水性のコーティングに力を入れています。また、油性の液剤も刺激臭の少ない安全なものを使用しています。
屋外で使用される液剤は、安全性よりも耐久性を求められることが多いため、油性を使うことが多いです。一方、フロアコーティングを施工する箇所は生活する空間ですので、高い安全性が求められます。
最近はDIYを行う方が増えており、コーティングをご自身でされる方もいますが、使用する場所や環境によって液剤を使い分ける必要があります。快適に暮らすためにも、安全性の高さは重要です。液剤を購入される際は、成分や種類をよく確認してから選びましょう。
マイスターコーティングが施工するフロアコーティングは、安全性の高い液剤を使用しています。お客様の希望する仕上がりによって使う液剤も変わってきますが、事前に特徴を説明をさせていただくことも可能です。フロアコーティングを失敗しないためにも、価格だけでなく安全性やサポート面も考慮することが大切です。